AlmaLinux 9をUTMでインストール【M1/M2/M3/M4 Mac対応】

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この記事では、Apple Silicon (M1/M2/M3/M4) 搭載のMac上で、仮想化ソフト UTM を使用して AlmaLinux 9.7 をインストールする全手順を解説します。

AlmaLinux 9 インストールガイド (UTM版)

AlmaLinux 9は、現在多くの企業で採用されている「安定版(LTS)」のLinux OSです。 本記事では、Mac上に検証環境を構築することをゴールに、ISOのダウンロードからインストール後のログイン確認までをステップバイステップで進めます。

検証環境

本記事は以下のような環境で動作確認を行なっております。

OSアーキテクチャ稼働環境詳細(ハード/ソフト)
AlmaLinux 9.7aarch64仮想環境UTM 4.7 / Mac mini M4 Pro
info-icon info

UTM自体のインストールがまだの方は、以下の記事を先に参照してください。 ▶ MacにUTMをインストールする手順

手順1: インストールISOの入手

まずはOSのインストーラー(ISOファイル)をダウンロードします。

  1. STEP

    公式サイトへアクセス

    AlmaLinux 公式サイト にアクセスします。

  2. STEP

    アーキテクチャの選択

    バージョン「9」のタブを選択し、アーキテクチャは aarch64 (Apple Silicon用) を選びます。 Intel Macの場合は x86_64 ですが、本記事はApple Siliconを対象としています。

  3. STEP

    ISOのダウンロード

    今回はサーバー用途を想定し、サイズの小さい Minimal ISO をダウンロードします。 ファイル名例: AlmaLinux-9.7-aarch64-minimal.iso

    AlmaLinuxのインストールISOをダウンロードする

手順2: UTMでの仮想マシン作成

ダウンロードしたISOを使って、仮想マシンの「箱」を作ります。

  1. STEP

    新規作成ウィザードの開始

    UTMを起動し、「+」ボタン(新規仮想マシンを作成)をクリックします。

  2. STEP

    仮想化の開始

    「仮想化 (Virtualize)」 を選択します。 ※Apple Silicon MacでARM版(aarch64)のLinuxを動かす場合、エミュレーションではなく仮想化を使うことで高速に動作します。

  3. STEP

    OSの選択

    「Linux」 を選択します。

  4. STEP

    ISOイメージの選択

    「起動ISOイメージ」の欄で「選択」をクリックし、先ほどダウンロードした AlmaLinux-9.7-aarch64-minimal.iso を指定して、「続ける」をクリックします。

  5. STEP

    ハードウェア設定

    以下のスペックを目安に設定します。

    • メモリ: 4096 MB (4GB) 以上推奨
    • CPUコア数: デフォルト(自動)でOK
    • ストレージ: 20GB ~ 64GB(用途に合わせて)

    最後に名前(例: AlmaLinux 9.7)を付けて保存します。

手順3: インストール作業

ここからは仮想マシンを起動して、OSのインストールを行います。

  1. STEP

    インストーラーの起動

    再生ボタン(▶)を押して仮想マシンを起動します。 黒い画面にメニューが出たら、矢印キーで Install AlmaLinux 9.7 を選び、Enterを押します。

    ブートメニューはInstall Almalinux 9.7を選択する
  2. STEP

    言語の選択

    検索バーに「japanese」と入力し、日本語 を選択して「続行」をクリックします。

    使用する言語を選択する
  3. STEP

    インストール先の設定

    「インストール概要」画面が表示されます。赤い「!」アイコンが出ている項目を設定します。 まずは 「インストール先」 をクリックします。

    インストール概要画面

    仮想ディスクにチェックが入っていることを確認し(通常はデフォルトでOK)、そのまま左上の「完了」をクリックします。

  4. STEP

    ユーザーの作成

    「ユーザーの作成」 をクリックし、ログイン用の一般ユーザーを作成します。 ※ここで「このユーザーを管理者にする」にチェックを入れると、sudo が使えるようになります。

    ユーザーの作成画面
  5. STEP

    インストールの開始

    設定が完了したら、右下の 「インストールの開始」 をクリックします。

    インストールの開始

手順4: インストール後の処理(ISO取り出し)

インストール完了後、そのまま再起動すると再びインストーラーが起動してしまうため、ISOファイルを取り出します。

  1. STEP

    システムの再起動はせずに停止

    インストール完了画面で「システムの再起動」ボタンが表示されますが、ここでは押さずに、UTMのウィンドウ左上の停止ボタン(またはウィンドウを閉じる)で仮想マシンを強制終了します。 (再起動ボタンを押しても良いですが、タイミングよくISOを抜く必要があります)

  2. STEP

    ISOイメージの消去

    UTMのメイン画面で対象の仮想マシンを選択し、右下の「CD/DVD」のプルダウンメニューから 「消去(Clear)」 を選択します。

    インストールの完了
  3. STEP

    起動確認

    再度、再生ボタン(▶)を押して起動します。 ログインプロンプト(黒い画面)が表示されれば成功です。

動作確認

作成したユーザー名とパスワードでログインし、バージョンを確認してみます。

loginコンソール
Terminal window
cat /etc/redhat-release
OSバージョン

AlmaLinux release 9.7 ... と表示されれば完了です。

次のステップ

OSのインストールは完了しましたが、まだ初期状態です。 以下の記事を参考に、SSH接続の設定や、Dockerの導入を行ってください。

AlmaLinux 9にSSH接続設定をする【鍵認証・config設定】
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AlmaLinux 9【LTS】Dockerインストール手順|RHEL 9互換
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