AlmaLinux 10を日本語環境にする手順【日本語化・ロケール・入力まで】

公開日:

AlmaLinux 10をデスクトップOSとして快適に利用するための、日本語ロケール設定、フォント導入、日本語入力(IME)のセットアップ手順を解説します。

AlmaLinux 10 日本語環境構築ガイド

AlmaLinux 10をMinimalインストールした場合、デフォルトは英語ロケール(LANG=C.UTF-8等)になっています。 サーバー用途ならそのままでも問題ありませんが、デスクトップとして利用する場合、GUIでの文字化け対策や日本語入力の設定が不可欠です。

この記事でできること

  • システム全体のロケールを日本語(ja_JP.UTF-8)に変更する
  • 文字化け(豆腐)を防ぐ日本語フォントの導入
  • 日本語入力システム(IBus + Anthy)のセットアップ

所要時間: 約10分

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この記事はGNOMEデスクトップ環境が既にインストールされていることを前提としています。 まだCUI(黒い画面)のみの場合は、先に以下の記事を参考にGUI環境を構築してください。

AlmaLinux 10 Minimal(CUI)にGNOME(GUI)をインストールする方法【UTM/Apple Silicon】
AlmaLinux 10 Minimal(CUI)にGNOME(GUI)をインストールする方法【UTM/Apple Silicon】
AlmaLinux 10(Minimal/CUI)環境に、GNOME、GUI(デスクトップ環境)を追加する手順をまとめます。
example.com

検証環境

OSアーキテクチャ稼働環境詳細(ハード/ソフト)
AlmaLinux 10.1aarch64仮想環境UTM 4.7 / Mac mini M4 Pro

手順1: システムロケールの日本語化

まずはコマンドライン(ターミナル)で、システム全体の言語設定を変更し、必要なフォントを導入します。

  1. STEP

    以下のコマンドで現在のロケールを確認します。

    Terminal window
    localectl

    出力例:

    System Locale: LANG=C.UTF-8
    VC Keymap: jp
    ...

    LANGC.UTF-8en_US.UTF-8 になっている場合、英語環境です。また、date コマンドなどで日時表記が英語になっていることも確認できます。

  2. STEP

    日本語ロケール定義を含むパッケージをインストールします。これがないと日本語への切り替えができません。

    Terminal window
    sudo dnf install -y glibc-langpack-ja langpacks-ja
  3. STEP

    localectl コマンドを使って設定を変更します。

    Terminal window
    sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8

    設定を即時反映させたい場合は、設定ファイルを読み込み直します(または再起動します)。

    Terminal window
    source /etc/locale.conf

    date コマンドを打ち、日本語(例:2025年 12月 31日...)で表示されれば成功です。

  4. STEP

    GUIアプリやブラウザで日本語が「□(豆腐)」になるのを防ぐため、Google Noto Fonts(CJK)をインストールしておきます。

    Terminal window
    sudo dnf install -y google-noto-sans-cjk-fonts

手順2: 日本語入力(IME)の導入

GNOME上でかな漢字変換を行うためのIMEを導入します。ここでは導入が比較的シンプルで安定している Anthy を使用します。

  1. STEP
    Terminal window
    sudo dnf install -y ibus-anthy
  2. STEP

    IBusがAnthyを認識しているか確認します。

    Terminal window
    ibus list-engine | grep -i anthy
    # 出力例: anthy - Anthy

手順3: GNOME設定での入力ソース追加

ここからはGUI(デスクトップ画面)での操作です。インストールしたAnthyを有効化し、切り替えられるようにします。

  1. STEP

    「設定」アプリを開き、[キーボード][入力ソース] のセクションにある「+(追加)」ボタンをクリックします。

    キーボードの入力ソースの設定
  2. STEP

    「入力ソースの追加」ウィンドウで「日本語」を選択します。(リストに見当たらない場合は、下の検索バーに入力してください)

    入力ソースを日本語を選択する
  3. STEP

    詳細一覧から**「日本語 (Anthy)」**を選択し、緑色の「追加」ボタンをクリックします。

    入力ソースの設定をAnthyにする
  4. STEP

    入力ソースの一覧に「日本語 (Anthy)」が追加されていれば設定完了です。

    入力ソースの設定にAnthyが追加されたことを確認する

動作確認

テキストエディタやターミナルを開き、入力切替をテストします。 デフォルトでは Super(Command/Windows) + Space で入力ソースを切り替えられます。

入力メソッドの切り替え

画面右上のメニューバーに「あ」や「Anthy」のアイコンが表示され、日本語入力ができれば成功です。

よくある質問(FAQ)

Q. 設定してもメニューなどが英語のままです

A. 一度ログアウトしてから再度ログインするか、OSを再起動してください。GUI環境はログイン時に言語設定を読み込みます。

Q. Mozcは使えますか?

A. 使えますが、EPELリポジトリの追加が必要になる場合や、設定手順が少し複雑になる場合があります。まずはOS標準のリポジトリで完結するAnthyで環境を整えることをおすすめします。

まとめ

AlmaLinux 10 Minimalからデスクトップとして日本語環境を整える手順は以下の通りです。

  1. glibc-langpack-ja 等を入れ、ロケールを ja_JP.UTF-8 に変更
  2. 文字化け対策として google-noto-sans-cjk-fonts を導入
  3. ibus-anthy をインストールし、GNOME設定から入力ソースに追加

これで普段使いできるデスクトップ環境になりました。次は開発ツールのセットアップを行いましょう。

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